みぎわの途、

斉藤木馬(さいとうもくば)の詩と写真のブログ。



詩||真

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まくらに歯

 

 町屋のにおいぬぐう

  雨のゆびのびゆき

     鎖骨かきわけ

   肉をたずさえ 

 

 わたしはまるで

 真円ではなかった

 

   秒針

  、

 そのひと振りの隙目に

 居間のだるまさん達が転がり

 

魚影が天窓をかすめてゆく

波打つ寝具は口吸うように

足うしなった暮らしを舐めとる

 

  耳を閉じ)

 

赤子の寝姿を真似てみる

冷めた珈琲に混じりこんだ あさ

戸棚を開けたがる半熟の あさ

頬ずりはいつだって欠かさずにいたのに

 

  わたしたちすぐに

 忘れてしまった

 

 

 

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